17歳の人生相談

大人になりたくないなあ、って近頃よく思います。

お父さんと姉と出かけるとわたしは助手席に乗るんだけど、そこに座ってるのはなんだか居心地が良い。助手席に座って、隣でハンドルを握って車を運転するお父さんとどうでもいいようなくだらない話をするのが好きなんです。
内容はお父さんのPCや車のうんちくを流しつつほへーっと聞いていたり、「車は正面から見ると顔にしか見えない」「そう考えると今度はタイヤが足にしか見えなくて、あの短足で一生懸命走っている姿は愛らしく見えてくる」とかだったりとそりゃあもうくだらないんですよ。そんなくだらない話をゲラゲラ笑いながらしつつ安心して助手席に座っているのが落ち着く。
だけど大人になったらそうは言っていられない。今度は自分がドライバーになる立場に変わってしまう。運転したくなければしなきゃいいし助手席で笑ってればいいんですけど、「ずっと」なんてそんなのムリなのです。
教科書に有名な犬の漫画「ピーナッツ」が乗っていて、チャーリーブラウンがこんなことを言っています。


「安心ってのは車の後ろの座席で眠ることさ!でもこれはいつまでも続かないよ!突然君は大人になる、そしてもう二度とこういう具合にはいかなくなるのさ!」


ああ、そうなんだよ。こういうことなんだ。大人になりたくないなあ。


どうして秋冬の気分が暗くなりがちなときに、道を塞ぐような進路相談があるのだろうか。やりたいことや好きなことを見つけろと半年前から言われているのだけれどそんなのちっともない。本は好きだけど仕事にするのは全く別物だし、好きなことを仕事にするパッションがあるかっていったらないわけです。わたしは普通に暮らせる額のお金を稼いで健康に暮らして、アイドルを見てきゃーきゃーしたりやきもきしたりしていたいんだ。それってどうすればいいの?
小さい頃はもっと夢があったように思う。「ケーキ屋さん」「花屋さん」ってそのまま夢を持って突き進めたらこんな風に捻くれなかったのかもしれないなあ。




思春期です(着地点を見失いました)。